成子天神社の御朱印とご利益、見どころ
成子天神社
成子天神社(なるこてんじんじゃ)は西新宿にある神社。学問の神様・菅原道真を祀っており受験生に人気。境内での七福神めぐりや都内最大級の富士塚などが見どころ。
成子天神社の創建は平安時代と古く、1000年以上の歴史がある神社です。学問の神様・菅原道真を祀り、合格祈願のために多くの受験生が訪れます。
境内の各所には七福神が居り、成子天神社の中だけで七福神巡りが出来てしまいます。北参道入口には高さ12メートルの大きな富士塚(新宿最大)があり、パワースポットととして人気。
御朱印は2種類(書き手によって変わる)、極太の力強い文字のものと、古代文字で書かれたものがあります。
成子天神社の御朱印
御朱印
初穂料(値段)は500円。
天満宮の文字。「天」の文字が極太で力強いです。裏写り注意。
書き手によって書体が変わるようです。写真のものとは別に、古代文字で書かれたものがあります。書き置きあれば、2種類のタイプが1つになったものが頂けます。
※お正月限定で「七福像参り」の御朱印もあります。
成子天神社の御朱印帳
天神系神社の御朱印帳(1,500円)があります。
成子天神社の御朱印をいただける場所と時間
御朱印の受付は拝殿の右側にある授与所にて。
受付時間は9:00 ~ 16:00。
誰も居ない場合、インターホンを押して呼ぶと対応して頂けます。
成子天神社のご利益
御祭神
菅原道真公
成子天神社の御祭神は学問の神様・菅原道真。
学業成就や厄除けのご利益があるとされています。
成子天神社の御由緒
現在の敷地内には、もともと大神宮(天照大神・あまてらすおおみかみ)が祀られ、森が広がっていたといいます。そこに菅原道真を神様として招き入れて現在の成子天神社へとつながっていきます。
903年(平安時代の延喜3年)、九州の太宰府で菅原道真が亡くなったという知らせを家来が受けました。
悲しんだ家来たちは、京都から道真の生前に彫られた像を江戸へ持ち帰り、現在の成子天神社の地に安置し、菅原道真の神社として祀ることにしました。
江戸時代に入ると、3代将軍・徳川家光の乳母である春日局(かすがのつぼね)が、本家太宰府天満宮から神様を勧請して(呼び寄せて)、「天満天神社」として社殿が作られました。
1894年(明治27年)には「成子神社」、1928年(昭和3年)に今の名前である「成子天神社(なるこてんじんじゃ)」となりました。
第二次世界大戦で社殿は焼失し、1966年(昭和41年)、2014年(平成26年)の再建を経て今に至っています。
成子天神社の見どころ
撫で牛、大きな富士塚、境内での七福神めぐりなど、随所に見どころがあります。
入り口
丸ノ内線の「西新宿駅」からすぐ。徒歩2分です。青梅街道という大きな道路沿いに入り口があります。
遠くに赤く見えるのは、一の鳥居と門です。
参道と七福神
七福神その1.恵比寿様
まず最初に現れるのが恵比寿様。
七福神その2.大黒様
少し行くと鳥居の前に大黒様。
一の鳥居
鳥居をくぐると手水舎。ここでお清めをしてから門をくぐり拝殿へ向かいます。
手水舎の向かい側には、古い扁額が置かれています。
七福神その3.毘沙門天
楼門の前には毘沙門天。
楼門と風神・雷神
右側に風神
左側に雷神
社殿
門をくぐると社殿が見えます。
社殿の脇にはスロープ
社殿の右脇にはスロープがありますので、階段が辛い方や車椅子の方でも拝殿の目の前まで行くことが出来ます。
神輿庫
門をくぐって右側には神輿庫。
撫で牛
学問の神様・菅原道真を祀る天神系の神社(〇〇天満宮など)ではおなじみの「撫で牛」。しっかり撫でましょう。
狛犬
花の上に十円玉が乗っています。
口の中に1円玉が入っていました。
どちらの狛犬も参拝者に愛されていることが伺えます。
夫婦公孫樹(めおといちょう)の雌木(めぎ)
御神木のイチョウの木。雄木(おぎ)は富士塚の近くに居ます。
近くまで行けるので、触ることも出来ます。
神楽殿
ガラス張り神楽殿
境内社
神楽殿の隣、境内の左側には境内社たち。
七福神その4.弁財天
おもむろに弁財天。こっそりと、しかし堂々と弁財天です。
七福神その5.福禄寿
正面の参道から視線を少し左にやると、稲妻のような道が。この先に誰か居ます。
福禄寿です。
社殿の左側に参道が延びており、その先には大きな富士塚が待っています。
北参道・富士塚への道
拝殿の左の道を奥に進むと富士塚があります。
七福神その6.寿老人
本殿の横あたり、寿老人が居ます。
七福神その7.布袋和尚
富士塚の麓に布袋様。これで七福神完全制覇です。おめでとうございます。
浅間神社
富士塚の麓には浅間神社。右側に誰か居ます……。
木花咲耶姫命(このはなさくやひめ)です。8人目の七福神……ではありません。
木花咲耶姫命は富士山の神様なので、富士塚のある浅間神社の神様としてここに居るのです。作物育成、子宝・安産・縁結びのご利益があるといわれています。
富士塚
かなり大きく、険しい富士塚です。体調に不安のある方や、高所恐怖症の方はやめておいたほうが良いと思います。
道も狭く、傾斜も急でけっこう危険。ちょっと足を滑らせると簡単に踏み外してしまいそうです。
小さな子供や高齢の方は登頂禁止の看板。実はこれ、登山道の途中にあります。なぜ入り口に置かないのでしょうか……。
頂上です。周辺はビルに囲まれているため、見晴らし最高!とまではいきませんが、高さを実感するには十分です。
富士塚から眺める本殿
富士塚の頂上に来ると社殿全体の姿がよく見えます。手前に見える木は夫婦公孫樹(めおといちょう)の雄木(おぎ)。
西参道・江戸中期の狛犬
西参道の途中にひっそりと古い狛犬が居ます。
1775年(安永4年・江戸時代)に奉納された狛犬。
頭頂部に凹み(くぼみ)があり、「かっぱ狛犬」と呼ばれている型です。
全体的に建物が新しい成子天神社ですが、このように古いものが残っていると嬉しくなります。
成子天神社の境内社
大島神社
御祭神は日本武命(やまとたけるのみこと)。黒い社殿が渋いです。
大神宮
御祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)。メインの天神さまよりも前からこの地に祀られていたそうです。
鳴子稲荷神社
御祭神は宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)。稲荷神社といえば京都・伏見稲荷大社の系列。農耕・商売繁盛などのご利益があるとされます。
水神宮
御祭神は水波能女命(みずはのめのみこと)。灌漑(かんがい・水路を作って田畑に水を引きうるおすこと)の神、井戸の神。
珍しい三角鳥居に守られた井戸。現在も手押しポンプで水を汲み上げることができるそうです。
成子天神社へのアクセス
東京都新宿区西新宿8-14-10【地図を開く】
最寄駅。電車での行き方
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」1番出口より徒歩2分
- 都営大江戸線「都庁前駅」E2出口より徒歩8分
- JR「新宿駅」西口より徒歩11分
駐車場
参拝者用駐車場あり(※要事前連絡)
周辺にコインパーキングもあります。
成子天神社の参拝情報
主祭神 | 菅原道真(すがわらのみちざね) |
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所在地 | 東京都新宿区西新宿8-14-10【地図を開く】 |
最寄駅 | 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」 |
アクセス | 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」1番出口より徒歩2分 都営大江戸線「都庁前駅」E2出口より徒歩8分 JR「新宿駅」西口より徒歩11分 |
御朱印 | 500円。社務所にて。 1,000円で2つのパターンが1つになった書き置きもあり。 |
ご利益 | 学業成就・厄除け他 |
例祭 | 9月25日 |
社務所 | 9:00~17:00 |
公式サイト | 成子天神社 |