花園神社の御朱印とご利益
花園神社
花園神社(はなぞのじんじゃ)は新宿区にある神社。繁華街の中にありながら広々とした境内と雄大な社殿の姿はまさに新宿の守り神に相応しい佇まいです。
新宿の神社といえば花園神社を思い浮かべる人が多いかもしれません。歌舞伎町、ゴールデン街に近く、新宿三丁目駅からは徒歩0分という立地にある新宿の総鎮守。
堂々とした社殿が構える境内は広々として開放感があり、新宿の繁華街の中にあるとは思えないほどです。
11月の酉の市は盛大で例年60万を超える人が訪れ、年末にはなくてはならない風物詩として定着しています。
境内社には「芸能浅間社」や「威徳稲荷神社」があり、芸能関係や良縁・夫婦円満のご利益を求めて多くの人が参拝に訪れる人気パワースポットとなっています。
花園神社の御朱印
御朱印
初穂料(値段)は300円。
花園の朱印と新宿総鎮守の文字。挟み紙には社紋と狐(かつては花園稲荷神社という名前でした)。
オリジナル御朱印帳
窓口に見本は置かれていませんが、オリジナル御朱印帳があります。
御朱印代込みで1,300円。
花園神社の御朱印帳花園神社の御朱印をいただける場所と時間
御朱印の受付は、拝殿に向かって右側の社務所(授与所)にて。
受付時間は8:00~20:00。遅い時間まで受け付けているのは新宿ならでは。
花園神社のご利益
御祭神
- 倉稲魂神(ウガノミタマノカミ): 穀物・食物、商売繁盛の神様
- 日本武尊(ヤマトタケルノミコト): 戦勝の神様
- 受持神(ウケモチノカミ): 穀物・食物の神様
境内社の「芸能浅間社」の御祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめ)
花園神社の御由緒
江戸時代初期に最初の場所から現在の場所へ300メートルほど引っ越し。様々な呼称がありましたが、紆余曲折を経て昭和40年に正式名称が「花園神社」になりました。
歴史
詳しい創建時期は不明です。しかし、江戸時代以前に大和吉野山(奈良県)から神様を呼び寄せて創建され、新宿の総鎮守として重要な役割を担っていたとされています。
寛永年間(1624~1644年)までの鎮座地は、現在よりも250メートルほど南(伊勢丹デパートがある辺り)であったそうです。
しかし、掛川(静岡)城主・朝倉筑後守(朝倉宣正)がその場所を下屋敷(出張所、支店のようなもの)とすることになり、一般人は参拝できなくなってしまいます。
それでは困ると地域の住民が幕府に訴えたことで、現在の場所をいただくことに。そこが尾張藩下屋敷の庭の一部であり、美しい花が咲くことから、「花園稲荷神社」と呼ばれるようになります。
花園神社が正式名称になるまで
花園神社は何度か名前が変わっています。稲荷神社と呼ばれていたこともありますし、三光院稲荷、四谷追分稲荷であった時代もあるようです。
明治時代に入ると、「村社稲荷神社」、大正時代には「花園稲荷神社」に。なかなか定まらない時代が長く続きました。
昭和3年には、雷電稲荷神社を合祀。昭和40年になって、それまで末社だった大島神社を合祀したことをきっかけに「花園神社」になりました。
拝殿の上には、3つの社号額が飾られています。
正面入口や南参道には「花園稲荷神社」と書かれた社号碑が今でも残っており、旧社格である「郷社」の文字も確認できます。
神社の歴史を知ってから境内を散策すると、それぞれ作られた年代や意味合いが理解できて面白いです。
花園神社の見どころ
社殿
昭和40年に作られた鉄筋コンクリート製の社殿。ずっしりワイドで立派な佇まいです。
鮮やかな朱色が空に映えます。
社号額と鈴
合祀されている大島神社と雷電神社も
賽銭箱
賽銭箱にも3つの紋が刻まれています。
拝殿の左側の壁の上には古い額が飾られています。
花園、雷電、稲荷大明神と書かれています。
本殿
ゴールデン街側から入ると、左手に本殿が見えます。
参道
神輿庫
参道から拝殿を眺める
手水舎と山車庫
山車庫がでかすぎて、手水舎がとても小さく感じます。
神楽殿
向かい側には神楽殿
宝物殿
拝殿に向かう階段の途中に宝物殿。
納め大明神
拝殿の右向いには納め所。
左の立て札には「腹の立つことなども神社にお納め下さい」と書かれています。ぜひこちらに立ち寄りましょう。
正面の鳥居と狛犬
明治通り沿いの入り口。花園「稲荷」神社と書かれています。そう、昔は花園稲荷神社だったのです。
正面の入り口に立つ鳥居。両サイドの狛犬も大きいのため、ちょっとわかりにくいのですが、かなり大きな鳥居です。
昭和11年(1936年)に奉納された狛犬。他の神社でよく見る狛犬に比べるとスマートな体型をしています。
摩尼車(まにぐるま)?
入ってすぐの所、左手に摩尼車(1度回すとお経を唱えたことになる)のようなものがあります。神仏習合時代の名残でしょうか。
ゴールデン街側の入り口・鳥居と狛犬
ゴールデン街からの入り口は、拝殿の後ろ側になります。
そして、ここにいる狛犬がかなり面白い顔をしているのです。背面の破損が目立ち、可哀想な感じもするのですが、正面回って顔を見ると、笑ってしまいます。
他の参拝者が何食わぬ顔でここを素通りしていくのを見ると、余計おかしくなってきて笑えます。
作られたのは延享2年(1745年)。つまり江戸時代が始まって140年経った頃です。今でもこうして拝見できるのはありがたいことですね。
靖国通り側の鳥居と唐獅子
靖国通り側の入り口。南参道です。こちらにある社号碑は正式名称である「花園神社」のもの。
皇太子殿下御成婚記念(1993年・平成5年)の文字が刻まれています。
境内の南側、拝殿に向かって左側の参道入口には銅製の唐獅子。精巧でダイナミック、はっきりとしたラインが特徴的。迫力があります。新宿区の有形文化財です。
作られたのは文政4年(1821年)。江戸時代も後半戦、ペリーが黒船に乗ってやって来る30年前の作品です。
参道に入り、2つの鳥居をくぐると手水舎の横に出ます。途中には「花園稲荷神社」の社号碑。
花園神社の境内社
芸能浅間神社(げいのうせんげんじんじゃ)
正面の鳥居をくぐって右側には芸能浅間神社があります。多くの芸能関係者が参拝する神社です。
「浅間神社」と名が示すように、富士塚の上に社が建てられています。
玉垣(瑞垣)にはずらりと並ぶ奉納した芸の関係者の名。
八代亜紀が奉納した社号碑
歌手の八代亜紀さんが1981年(昭和56年)に奉納した社号碑
藤圭子の歌碑
宇多田ヒカルさんの母としても有名な歌手・藤圭子さんの歌碑。
奉納料は2年で1万円
奉納料は2年で1万円です。意外と安いですね。
威徳稲荷神社(いとくいなりじんじゃ)
参道の途中にあるのが威徳稲荷神社。千本鳥居が目印です。
鳥居の前に立つ小さな灯籠。見慣れていないとやや違和感があります。
この神社は夫婦和合、恋愛成就にご利益があるとされ、女性に絶大な人気があるようです。
社号額の奥に注目すると、その理由がわかります。足元には台座が用意されているので、丁寧に撫でてみましょう。
奥の小さな社の後ろにも男子の象徴が佇んでいます。西洋からいらしたと思われる観光客の方々が爆笑しながら参拝していました。
この神社の周辺は不思議な空気感を醸し出しています。これこそまさにパワースポットということなのではないでしょうか。実際に現地でお参りをしてその空気感を味わっていただきたいと思います。
花園神社へのアクセス
電車での行き方
最寄駅は、東京メトロ、都営新宿線の「新宿三丁目駅」。
E2出口を出るとすぐ正面入り口に到着します。
新宿駅からの場合は、東口を出て「靖国通り」を右へ行くと南参道の入り口に到着します。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。
周辺にはコインパーキングがたくさんあります。
花園神社の参拝情報
主祭神 | 倉稲魂神(うがのみたまのかみ) 日本武尊(やまとたけるのみこと) 受持神(うけもちのかみ) |
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所在地 | 東京都新宿区新宿5-17-3【地図を開く】 |
電話番号 | 03-3209-5265※タップで発信します。 |
アクセス | 都営新宿線、東京メトロ丸ノ内線・副都心線「新宿三丁目駅」E2出口より徒歩0分 JR・小田急・京王線「新宿駅」東口より徒歩10分 |
御朱印 | 300円 社務所にて(8:00~20:00) |
ご利益 | 商売繁昌・厄除開運 |
例祭 | 5月28日に近い土日 11月酉の日 |
公式サイト | 花園神社 |