品川神社の御朱印とご利益、見どころ
品川神社
品川神社があるのは品川区北品川3丁目。東京十社の一つ。「北の大王さん」とも呼ばれ、龍の鳥居、大黒天、石造灯篭、パワースポットとして人気の阿那稲荷社(あないなりしゃ)などが見どころ。
品川神社は京浜急行「新馬場」駅から徒歩1分の高台に鎮座しています。
入り口には都内で3つしかない双龍鳥居、大黒天の像。53段の階段を上ると緑に囲まれた境内に辿り着きます。
街を見下ろす富士塚、歴史を感じさせる石造灯籠や狛犬、七福神発祥の石碑、板垣退助の墓など、参拝者を楽しませてくれるたくさんの見どころ満載です。
東海七福神の一社として「大黒天」を祀っており、お正月シーズンは七福神巡りで賑わいます。
御朱印やご利益、御由緒、見どころを写真付きで紹介します。
品川神社の御朱印
初穂料:300円
限定御朱印
期間:1月1日~15日
時間:9:00~17:00
東海七福神「大黒天」の御朱印はお正月の期間限定で、書き置きとなります(というブログ情報あり)。
七福神巡りをする場合は、専用の色紙にスタンプを押していただくことができます(初穂料は色紙の1000円のみ)。
※七福神宝船
各社寺で小さな七福神像を集めると完成する「七福神宝船」があります。
七福神像は一体300円、宝船は900円、合計3000円
御朱印帳
オリジナル御朱印帳 なし
御朱印をいただける場所・時間
9:00~17:00まで
社務所(本殿の左側)にて
品川神社のご利益
祈願成就、開運、商売繁盛、安産、金運など
御祭神
- 天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)
- 素盞嗚尊(うがのめのみこと)
- 宇賀之売命(すさのおのみこと)
品川神社の御由緒
沿革
品川神社はおよそ800年前の平安時代末期(1187年)、源頼朝公が海上交通安全と祈願成就を祈られたのを創始としています。
やがて鎌倉時代末期(1319年)に「宇賀之売命(お稲荷様)」を、室町時代中期(1478年)に「素盞嗚尊(天王様)」をお祀りしました。
江戸時代には徳川家が品川神社を参拝して戦勝祈願。徳川家が崇敬する特別な神社とされました(社紋は徳川家の家紋「丸に三つ葉葵」)。
現在は東京十社の一つとして知られ、東京の鎮護と万民の安泰を祈る神社として、親しまれています。
※「東海寺」の鎮守として
近隣には徳川家光が建立した仏教寺院「東海寺」があります。建立の際、品川神社の境内の一部が東海寺の敷地となったため、代替地に遷座。品川神社は東海寺の鎮守とされました。
品川神社の境内、見どころ
見るからに古く、歴史のありそうな狛犬や灯篭が数多く見られます。
双龍鳥居
龍の細工がほどこされた石鳥居「双龍鳥居」は境内入り口の階段前にあります。双龍鳥居は東京に3つあり、馬橋稲荷神社、杉並区高円寺と合わせて「東京三鳥居」ともいわれます。
社殿
享保15年(1730年)に建てられた権現造りの社殿は東京都の有形文化財(建造物)に指定されています。
鳥居・水盤・灯篭
品川区の指定文化財、鳥居、水盤、灯篭はいかにも古い見た目なのですが形がキレイに残っています。天災や戦火をくぐり抜けてきたことがわかります。
鳥居
▲鳥居(社殿の手前)と水盤(社殿の左側)は1648年、東海寺を建立した徳川家光の側近、堀田正盛の寄進
水盤
▲足元には亀が
灯籠
▲灯篭は1648年の造立。もとは本社の参道に建っていたが、現在は浅間神社の参道に建っている
狛犬・越前焼
1830年に造られた、筑前焼きの珍しい狛犬。表情も珍しい。
階段を上って鳥居をくぐった直後にあります。
富士塚
浅間神社の裏側から見る富士塚
正面の階段の途中から登山道へ。
一合目から九合目まで石柱が立っています。勾配が急で道も狭いので慎重に登ることをおすすめします。
山頂に近づくと階段もより急勾配になります。
富士塚の山頂からは京浜急行の電車が見えます。
東海七福神巡り発祥の碑
東海七福神は1932年(昭和7年)に創設。旧東海道を約4.5km歩いて巡ります(2時間ほど)。
品川神社(大黒天)、荏原神社(恵比寿)、磐井神社(弁財天) 、天祖諏訪神社(福禄寿) 、 一心寺(寿老人)、 養願寺(布袋尊)、品川寺(毘沙門天)
大黒天、恵比寿は屋外にあるため、常時参拝することができます。その他は七福神巡りの期間しか参拝することができません(布袋尊は窓から参拝可能)
包丁塚
昭和51年、品川区鮨商組合連合会が発足25周年を記念して建立。使い古した包丁と、調理された鳥獣・魚介類、作物を合わせて慰霊し、業界が発展と繁栄の願いが込められています。
かつて東海道五拾三次の宿場町であった品川は大変にぎわっており、調理の店では数多くの包丁が使用されてきたことにも由来しています。
摂社・末社・境内社
浅間神社
富士信仰に基づいて造られた浅間神社、富士塚があります。品川神社の富士塚は「江戸七富士」と呼ばれ、現在でも登ることが可能。品川の景色を一望することができます。
▲狛犬の台座に富士山。奥には「無事帰る」のカエル。
御嶽神社
長野県木曽の御嶽山(おんたけさん)を祀る神社です。参道右側にある、小さな山(のような盛り上がり)の上に位置しています。
▲石段を登って参拝。山と石段という、山岳信仰らしい景観
▲石段横の石碑には「三笠山元講」の文字。三笠山は御嶽山の前山(地域を代表する山の前衛となる山)として知られている
阿那稲荷社(あないなりしゃ)
阿那稲荷社は「天・地・水」の恵みが受けられるパワースポットとして人気がある神社です。
本殿右側に見える千本鳥居から入ることができます。
阿那稲荷社は「上社」「下社」の2つに分かれており、千本鳥居を直進すると「上社」、途中で右に曲がり階段を下ると、一番奥に「下社」があります。
上社
▲上社には「天の恵み」の霊が祀られている
下社
▲下社の社殿。中に入ると「阿那稲荷社」の他、「一粒萬倍の泉」と3つの神社があり、「地」と「水」の恵みを受けることができます
一粒萬倍の泉
▲一粒萬倍の御神水。置いてあるザルにお金を入れて洗い、持ち帰って店の入り口、部屋の四隅に置くと、お金が文字通り「萬倍」になるといいます
▲社殿の奥に3つの神社が並ぶ(八百萬神社、大國主恵比寿神社、天王白龍辨財天社)
その他の見どころ
板垣退助の墓
右が板垣退助、左が妻の墓石
社殿の裏側にあります。この場所はもともと高源院という寺院の境内で、関東大震災後に同寺が世田谷区に移転したことで墓だけが残っています。直接品川神社と関係があるわけではないのですが、品川神社を通ってしか墓地を見ることはできません。
▲社殿右脇を道なりに進んでいくと、お墓にたどり着きます。
墓地の奥には、かの有名なフレーズ「板垣死すとも自由は死せず」が記された石があります。
東海寺 / 東海寺大山墓地
品川神社から徒歩5分のところにある、徳川家光が建立した寺院です。品川区の指定文化財「梵鐘(ぼんしょう)」を見ることができます。
東海寺は当時、47,666坪(およそ15万7千㎡)の広大な敷地を有していました。現在の東海寺周辺を見渡すと、ものすごい広さだったことがわかります。
東海寺大山墓地
東海寺から徒歩8分ほどの場所に「東海寺大山墓地」があり、沢庵の墓、賀茂真淵の墓は国の史跡に指定されています。
「沢庵」は東海寺を開いた住職であり、いわゆる「たくあん漬け」を広めた人、考案した人としても知られます(諸説あり)。
賀茂真淵は本居宣長に影響を与えた、江戸時代の国学者です。
品川神社へのアクセス
最寄駅からの行き方
京浜急行「新馬場駅」より徒歩1分です。
近いので迷うことはないでしょう。電車の窓からも富士塚が見えるほどです。
JRの品川駅からは歩けない距離ではありませんが、無理せず京浜急行に乗り換えたほうが無難です。
駐車場
正面の双龍鳥居の右から。5台分。
周辺にコインパーキングもあります。
品川神社の概要
主祭神 | 天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと) |
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所在地 | 東京都品川区北品川区3-7-15【地図】 |
最寄駅 | 京浜急行「新馬場駅」から徒歩1分 |
御朱印 | 300円。社務所にて |
ご利益 | 金運向上、商売繁昌、海上交通保護 |
例祭 | 6月7日に近い土日 |
宝物殿 | 開館日:正月、6月の例大祭期間中、11月の土日祝 開館時間: 9:30~16:30 |
公式サイト | 品川神社 |