赤坂氷川神社の御朱印とご利益、見どころ

赤坂氷川神社

赤坂氷川神社(あかさかひかわじんじゃ)は港区赤坂にある神社で東京十社の1つ。都心とは思えないほど静かで緑が多く素敵な境内は癒やしスポットとして人気。

赤坂氷川神社の正面鳥居と参道

赤坂氷川神社は創建から1,000年以上の歴史があり、広々とした境内には木々が茂り、穏やかに差し込む木漏れ日に癒やされます。

古くから残る石灯籠や7対の狛犬、御神木の「大イチョウ」、勝海舟が関わった四合稲荷(しあわせいなり)など見どころがたくさんあります。

御朱印帳はイチョウをあしらったオリジナルのものと、東京十社の御朱印帳も用意されています。

赤坂氷川神社の御朱印

赤坂氷川神社の御朱印

初穂料(値段)は300円

「赤坂氷川神社」と境内社の「四合稲荷神社」、2つの御朱印をいただけます。

限定御朱印

初穂料500円

▶お正月・・・1月1日~1月6日

▶祭礼「赤坂氷川祭」・・・9月末(2018年は9月23日)

(どちらも特製の和紙にて授与)

御朱印帳

赤坂氷川神社の御朱印帳

オリジナル御朱印帳(初穂料1,500円)

御神木の大イチョウがあしらわれている(3色)

東京十社巡りの御朱印帳(初穂料1,500円)

従来タイプ(紫色)、木製タイプの2種類

御朱印をいただける場所・時間

社務所(本殿右側)にて~16:00ころまで

赤坂氷川神社のご利益

厄除・良縁・家内安全・商売繁盛

沿革

天暦5年(951年)に祀られ、1000年以上の歴史を有します。

江戸時代には幕府の尊信は篤く、8代将軍 徳川吉宗公が享保元年(1716年)、現在の赤坂四丁目のあたりから、現在地に遷されました。

「江戸七氷川」に数えられ、その筆頭とされています(他、麻布氷川神社、渋谷氷川神社、簸川神社など)。

御祭神

  • 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
  • 奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
  • 大己貴命(おおなむぢのみこと別名…大国主命)

赤坂氷川神社の境内、見どころ

広い境内にはさまざまな木々が茂り、歩いているだけで清々しい空気が漂います。古い社殿や鳥居、石造りの狛犬や灯篭が醸し出す落ち着いた雰囲気も魅力的です。

社殿

赤坂氷川神社の御朱印

現在の社殿は享保15年(1730年)に造営。第8代将軍徳川吉宗の命により現在地に移されたときのもので、東京都の有形文化財に指定されています。

赤坂氷川神社の御朱印

ぱっと見た感じは鮮やかで華麗な印象ですが、根津神社のようなド派手な社殿に比べると質素な造りをしています。これは吉宗時代の緊縮財政の影響があるようです。

微妙な違いを見て楽しむのも神社巡りの醍醐味と言えるでしょう。

鳥居

赤坂氷川神社の一の鳥居

2つの参道(南側・東側)にはそれぞれ2つ、合わせて4つの鳥居があります。このうち「一の鳥居」(本殿正面へ続く南側参道の鳥居)は大正4年(1915年)の大正天皇即位の礼に合わせて奉納されたもの。

赤坂氷川神社の三の鳥居

「三の鳥居」は天保12年(1841年)に奉納された古い鳥居です。

狛犬の宝庫

赤坂氷川神社は境内のそこかしこに狛犬がおり、なんと計7対もの狛犬を見ることが出来ます。

それぞれ奉納された時期も、見た目のタイプも違います。1つ1つじっくりと鑑賞してみてください。

都内で2番目に古い狛犬

赤坂氷川神社の古い狛犬(江戸はじめ・左)
赤坂氷川神社の古い狛犬(江戸はじめ・右)

楼門手前

境内で最も古い狛犬は「江戸はじめ」と呼ばれるタイプ。楼門と手水舎の間に居ます。1675年(延宝3年)の建立で、都内でも2番目の古さ。※都内最古は目黒不動(1654年)。

獅子山に乗る狛犬

赤坂氷川神社の狛犬(獅子山・左)
赤坂氷川神社の狛犬(獅子山・右)

東参道から入り、階段を上ったところに居る狛犬。

ド派手な溶岩の獅山に乗り、躍動感を感じさせるさせます。子どもの獅子とセットになっているのもお決まりのパターン。出会っただけで運気が上がると言われています。

江戸獅子型の狛犬

赤坂氷川神社の狛犬(江戸獅子・左)
赤坂氷川神社の狛犬(江戸獅子・右)

拝殿左の境内社・山口稲荷の狛犬。阿吽が逆なのが特徴です。通常は左側が口を開き、右側が閉じていますが、ここの狛犬は逆になっています。

東参道側の狛犬

赤坂氷川神社の狛犬(東参道1)
赤坂氷川神社の狛犬(東参道2)

東参道から入って階段に到着するまでに2対の狛犬が現れます。直立で前脚が長いタイプとどっしりと線が太いタイプです。

手水舎前の狛犬

赤坂氷川神社の狛犬(手水舎前・左)
赤坂氷川神社の狛犬(手水舎前・右)

手水舎の前にいる狛犬。スタンダードな江戸獅子タイプで精巧な造り。案内看板に隠れて目立たない位置にいるので気づきにくいかもしれません。

西行稲荷の狛犬

赤坂氷川神社の狛犬(西行稲荷・左)
赤坂氷川神社の狛犬(西行稲荷・右)

西行稲荷の前には原型を留めないほど風化した狛犬がいます。お供えがあることから、今でも大切にされていることがよくわかります。

石灯籠

赤坂氷川神社の石灯籠(本殿の)

境内では古い石製の灯篭を数多く見かけます。最も古いものは1724年、つまり現在地に遷座する”以前”に氏子の町々から奉納されたとされています。

赤坂氷川神社の石灯籠

特に楼門の周辺に集中しています。

御神木・大イチョウ

赤坂氷川神社の御神木の大イチョウ

御神木の大イチョウは推定樹齢400年。遷座前、江戸時代初期からこの地に生育していたとされます。港区の天然記念物で、区で2番目の樹齢と大きさをほこります。

包丁塚

赤坂氷川神社の包丁塚

昭和49年(1974年)に赤坂青山飲料組合が使わなくなった包丁を奉納したものです。10月には「包丁祭」も行われています

力石

赤坂氷川神社の力石

一の鳥居とくぐって左側、うっかりすると見逃しそうな感じで置かれています。江戸時代に力比べをする際に使われたもので、「三捨五貫目(約130kg)」と刻まれています。

摂社・末社

四合稲荷

四合稲荷神社

7社の稲荷が合祀されている神社。幕末の志士・勝海舟によって名付けられました。

当時は4つの社を合わせて祀ったので「四合(しあわせ)」となりました。語呂合わせ、ダジャレですね。

勝海舟は1872年から亡くなる1899年まで神社のそばに寓居(仮住まい)しており、「氷川翁」などと呼ばれていたそうです。

西行稲荷

西行稲荷神社

赤坂田町5丁目に住んでいた西行五兵衛というものが、甲冑を身にまとい、弓矢を携えてキツネに乗った姿の鉄の像を拾い、御神体として安置したのに由来するとされています。のちに御神体が紛失し、代わりに錦の布に包まれた木箱を祀るようになりました。

九神社

九神社

かつて境内各所にあった9社を合祀した神社です。かつては赤坂小学校にありました。

→天祖神社・鹿島神社・八幡神社・諏訪神社・秋葉神社・厳島神社・金刀比羅神社・塞神社(さいじんじゃ)

桶新稲荷・山口稲荷

山口稲荷神社

由緒は不明。桶新稲荷は赤坂5丁目の桶屋から、山口稲荷は赤坂3丁目の山口邸から、それぞれ戦後に遷されたもの。

赤坂氷川神社へのアクセス

赤坂氷川神社の最寄駅は3つ(4路線)あります。

  • 東京メトロ千代田線「赤坂駅
  • 都営大江戸線「六本木駅
  • 東京メトロ日比谷線「六本木駅
  • 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅

各駅から徒歩8~10分で到着します。

どこから行っても大差はありませんが、正面の入り口に近いのは六本木駅か六本木一丁目駅です。

赤坂氷川神社の概要

主祭神素盞嗚尊(すさのおのみこと)
所在地東京都港区赤坂6-10-12 【地図】
電話番号03-3583-1935
最寄駅

赤坂駅 (東京メトロ千代田線)

六本木駅 (東京メトロ日比谷線、都営大江戸線)

六本木一丁目駅 (東京メトロ南北線)

御朱印300円。授与所にて。拝殿の右側
ご利益厄除け、商売繁盛、良縁、家内安全
例祭9月15日
社務所9:00 ~ 17:30
公式サイト赤坂氷川神社

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