亀戸天神社の御朱印とご利益、見どころ

亀戸天神社

亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ)は東京都江東区亀戸にある神社で東京十社の1つ。東京三大天神の1つで合格祈願もおすすめ。境内はとても綺麗で梅や藤が見事

亀戸天神社の社殿

亀戸天神社は、学問の神様・菅原道真公を祀る神社。湯島天神、谷保天満宮と合わせて江戸三大天神として有名です。

この神社ならではの魅力といえば、四季それぞれに違う景色を楽しめるところ。2月は「梅まつり」、4月下旬は「藤まつり」、10月下旬には「菊まつり」、夏には例大祭もあります。特に4月の藤は、太鼓橋から周辺を埋め尽くす様がとても綺麗です。

御朱印、ご利益、御由緒や見どころ、アクセス情報を写真付きで紹介します。

亀戸天神社の御朱印情報

御朱印

初穂料(値段): 300円

亀戸天神社の御朱印

東京十社の元となった准勅祭社の文字。

右上には「東宰府」の文字。これは本家・太宰府天満宮に対して、亀戸天神社が「東宰府天満宮」と呼ばれていたことがあったからです。

期間限定御朱印

例祭の日には御朱印に限定が捺されます。

  • 1月24、25日「うそ替え神事」
  • 1月25日「初天神」
  • 2月上旬~3月上旬には「梅まつり」
  • 4月下旬~5月上旬「藤まつり」
  • 8月下旬「例大祭」
  • 10月下旬~11月下旬「菊まつり」

季節によって変わる景色を楽しみながら、参拝記念に御朱印をいただくのも良い思い出になります。

亀戸天神社のオリジナル御朱印帳

オリジナルの御朱印帳は「うそ鳥」と太鼓橋、藤がデザインされているものが計4種類(1,200円)と東京十社専用の御朱印帳(木製)もあります。

亀戸天神社のオリジナル御朱印帳

御朱印袋は3種類。1,500円。

※御朱印帳や御朱印帳袋のデザインは変わることがあります。

御朱印をいただける場所と時間

御朱印の受付時間は、8:00~17:00まで。

受付の場所は、拝殿右側の授与所(社務所)です。

亀戸天神社の授与所

亀戸天神社のご利益

御祭神

菅原道真公(すがわらのみちざね)

天神さま、といえば学問の神様。学業成就のご利益、合格祈願に。

拝殿右側にあるの御嶽神社は、火災除、雪除、商売繁盛、開運にご利益があります。

東参道にある道真の妻を祀る花園社は安産、子宝、育児、立身出世の守護神として信仰されています。

お守り

天神さまということで、学業に関する御守りを中心に用意されています。

亀戸天神社の御守り
  • 木彫りの「うそ鳥」の御守(700円)
  • 祭神の姿をかたどった天神御守は受験生の味方(700円)
  • フジと不死身をかけた「ふじみ守 (500円)

などが人気です。

亀戸天神社の御守りなど

亀戸天神社の御由緒

歴史

はじまりは江戸時代前期の1646年(正保3年)、九州太宰府天満宮の神官だった大鳥居信祐公が建立したのが亀戸天神の原型です。

神のお告げにより、大鳥居信祐公は天神信仰を広めるために新しい神社を立ち上げることを決意。適した場所を探して盛岡や日光(栃木)を渡り歩いた末に現在の地にたどり着き、村に元々あった天神の小さなほこらに神像を祀りました。

1657年(明暦3年)、のちに「明暦の大火」と言われる火災があり、江戸は大きな被害を受けました。

天神さまを強く信仰する学問好きな当時の将軍・徳川家綱は、亀戸を復興開発事業の土地として定め、亀戸天神に土地を寄付。これが現在の敷地となります。

1662年(寛文2年)、本家の太宰府にならい、社殿、楼門、回廊、心字池、太鼓橋などが造営されました。

古くは九州太宰府天満宮に対し「東宰府天満宮」または「亀戸宰府天満宮」と呼ばれていました(御朱印にも東宰府の文字が入ります)。

明治6年に東京府社となり名称を「亀戸神社」に変更。昭和11年に現在の「亀戸天神社」となりました。

亀戸天神社の見どころ

亀戸天神社の大鳥居

大鳥居からの写真。太鼓橋と社殿の屋根が見えます。

太鼓橋・三世一念の理

大鳥居をくぐると心字池があり、3つの橋が架けられています。これは九州太宰府天満宮の境内にならって造られたものです。

「三世一念の理」という、池と橋が人の一生に見立てられており、過去・現在・未来が表現されています。3つの橋を渡るごとに心が清められ、神様の前へと進む形になっています。

男橋・過去

亀戸天神社の太鼓橋・男橋

最初に渡るのが男橋。橋の中心に立つと境内全体を見渡せます。立ち止まって写真を撮る人が多い場所です。

亀戸天神社の太鼓橋・上からの眺め

平橋・現在

亀戸天神社の太鼓橋・平橋

男橋を渡った後は、平橋。季節には梅と藤の絶好の鑑賞スポットになります。

女橋・未来

亀戸天神社の太鼓橋・女橋

最後は女橋。ここを渡るといよいよ拝殿です。

亀戸天神社の拝殿・女橋から

橋を渡らずに拝殿へ

最初と最後にある男橋と女橋の階段はけっこう急です。登り降りが不安な方もいるかと思います。

池の左右にも通路がありますので、迂回すれば橋を渡らなくても拝殿まで行くことができます。

手水舎の亀

亀戸天神社の手水舎の亀

女橋を渡り進んでいくと右手には手水舎があります。縁起の良さそうな尻尾の長い亀が口から水を噴出し続けています。

亀戸天神社の手水舎の亀のアップ

亀戸ならでは、なのでしょうか。なかなかシュールな光景です。

神牛(しんぎゅう)

亀戸天神社の神牛(しんぎゅう)

拝殿の左側。天神さまといえば「神牛」です。親しく触れることで病を治し、知恵を授かることができます。

よく撫でられいることが伺える御姿です。

琴柱灯籠(ことじどうろう)

亀戸天神社の琴柱灯篭

平橋から女橋の途中にあるのが琴柱灯篭。和楽器の「琴」の弦を支える駒のような部品を琴柱(ことじ)といいます。琴柱に似ているから琴柱灯篭という名前がつきました。

金沢兼六園にもありますが、こちらのほうがサイズが大きく立派です。

五歳官公像

亀戸天神社の五歳時の藤原道真

菅原道真公が5歳のときの姿です。当時詠んだ和歌が書かれています。

鷽の碑(うそのひ)

亀戸天神社のウソの碑

昭和15年に氏子から奉納されたという鷽の碑。

亀戸天神社のウソの絵馬

松尾芭蕉句碑

亀戸天神社の松尾芭蕉句碑

池の東側の参道には松尾芭蕉句碑があります。石碑に句が刻まれているのですが、風化しているうえに間に生垣にあってよく読めません……。

芭蕉の句と、お弟子さんの6句が刻まれているようです。

累卵塔(るいらんとう)

亀戸天神社の累卵塔

五歳官公像の奥にあります。累卵とは、「卵を積み重ねること」です。崩れやすくて危険な状態をたとえて言う言葉。

明治20年に、明治天皇の主治医を務めた千葉愛石が奉納。天神さまを敬うとともに、人の命の危うさを示しているようです。

幕末の三舟と呼ばれた勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の名が刻まれています。

マッチ塚

亀戸天神社のマッチ塚

西側参道の北側にあります。日本で初めてマッチの国産に成功した清水誠氏の碑です。

亀戸天神社の最寄駅である錦糸町から緑町をつなぐ江東橋の欄干はマッチの形をしています。

筆塚

亀戸天神社の筆塚

正面の大鳥居をくぐって橋を渡らずに右へ行くと「筆塚」があります。

塩を盛られたの狛犬・おいぬさま

亀戸天神社の狛犬・おいぬさまの祠

亀戸天神社には台座に乗ったいわゆる普通の狛犬はいません。拝殿に向かって右、神楽殿の裏側に「おいぬさま」が祀られています。背後は駐車場です。

公式サイトの境内案内には掲載されていないので気づかない人も多いかもしれません。

亀戸天神社の狛犬・おいぬさま

おいぬさまに塩を刷り込むと願いが叶うと言われています。ご利益は「病気治癒」「商売繁盛」

知っている人は知っているようで、数組の家族連れが慣れた様子でお参りしている姿が見られました。

亀戸天神社の亀

おいぬさまの左手には、亀の像があります。こちらにも塩が盛られています。

亀戸天神社の摂末社

御嶽神社(みたけじんじゃ)

本殿東側には御嶽神社があります。

亀戸天神社の境内社・御嶽神社

卯の神。菅原道真の先生が祀られています。

ご利益は、火災除、雪除、商売繁盛、開運です。

1月の初卯、ニの卯、三の卯は、卯槌(うずち)、卯の神札が配られます。

亀戸天神社の境内社・御嶽神社の御由緒

太助灯籠

亀戸天神社の石灯籠(太助灯籠)

御嶽神社の前にある、塩原太助が奉納した灯籠。

塩原太助は、江戸時代は薪炭商で富を築き、庶民のためにインフラ整備に私財を投資した人物。

1781年に2基の灯籠を奉納し、現在は片方だけが残っています。

花園社

亀戸天神社の境内社・花園社

東参道、池を挟んで弁天社の近くには花園社があります。

菅原道真の妻・宣来子(のぶきこ)と14人の子を祀る神社です。

亀戸天神社の花園社の近景

5月の第2日曜日(母の日)は花園社祭。

安産、子宝、育児、立身出世の守護神として信仰されています。

弁天社

亀戸天神社の弁天社

平橋と女橋の間にあるのが弁天社です。

天神さまの本家、太宰府天満宮の心字池の近くに水を守る神を祀る「志賀社」があり、この弁天社でも祀られています。

本家と違い弁天社という名前になった由来は、この神社が創られた当時、心字池を上野不忍池に見立てて「弁天堂」「弁財天堂」と呼ばれるようになったからだそうです。

亀戸天神社の弁天社の近景

龍の彫刻と社号額。「弁天堂」と書かれています。

紅梅殿

亀戸天神社の紅梅殿

菅原道真が京都から九州へ左遷されたときに、彼が大切にしていた梅が空を飛んでついてきたという逸話があります。その飛梅の実生を祀った神社です。

実生とは、種子から発芽したばかりの植物のことです。

例祭は2月25日

亀戸天神社の紅梅殿の近景

梅の彫刻が刻まれています。

亀戸天神の梅

2月上旬~3月上旬には「梅まつり」が行われます。

亀戸天神社の梅

1月から咲く冬至梅。紅梅殿のすぐ近くに咲いていました。

亀戸天神社の梅

蕾が多いときもまた味わい深い姿です。

亀戸天神社の梅の花

蝋梅と藤棚、奥には男橋。

梅まつりの様子(公式サイト)

亀戸天神の藤

4月下旬からゴールデンウィーク終わりまでは「藤まつり」があります。

藤まつりの様子(公式サイト)

亀戸天神の菊

10月下旬~は「菊まつり」

菊まつりの様子(公式サイト)

亀戸天神社へのアクセス

蔵前橋通りのガードレールは鷽

最寄駅・電車での行き方

JR総武線各駅停車「錦糸町駅」または「亀戸駅」から徒歩15分。

錦糸町から行くと、途中で天神橋を渡りつつ社号碑を見られるので時間に余裕がある方はおすすめのルートです。

天神橋を渡り社号碑を見るルート

錦糸町公園

駅を出て北へ進み、スカイツリーを見ながら錦糸町公園を斜めに横切っていきます。蔵前橋通りに突き当たったら右へ。

天神橋の近くにある亀戸天神社の社号碑

天神橋の前には大きな社号碑。

亀戸天神社の近くにある天神橋

橋を渡ると入り口はすぐそこです。

駐車場

境内の東側に参拝者専用駐車場があります。

例祭時はかなり混雑するので電車やバスの利用がおすすめです。

亀戸天神社の参拝情報

主祭神天満天神(菅原道真公)
所在地〒136-0071 東京都江東区亀戸3丁目6番1号 【地図を開く】
電話番号03-3681-0010 ※タップで発信
最寄駅JR総武線「亀戸駅」「錦糸町」徒歩15分
東京メトロ半蔵門線「錦糸町」徒歩15分
都バス「亀戸天神前」すぐ
御朱印300円。授与所にて
8:30~17:00
ご利益学業成就・合格祈願
例祭8月
本殿参拝時間6:30~17:00
(神社境内は24時間)
駐車場あり(参拝者専用)。境内の東側

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