王子神社の御朱印とご利益、見どころ

王子神社

王子神社(おうじじんじゃ)は東京都北区にある神社で東京十社の1つ。境内は広々として緑が多く落ち着いた雰囲気です。樹齢600年の大イチョウは必見のパワースポット。

王子神社の社殿

王子神社は、王子の地名の由来にもなっており、熊野信仰の拠点となった格式高い神社です。江戸時代には「王子権現」と呼ばれていました。

東京十社の中でも最も北にあり、東京の北の守護をするという重要な役割を担ってきました。

すっきりと開放感のある境内は緑も多くて落ち着いた雰囲気です。年末年始や例祭日こそ賑わうものの、普段はゆったりと参拝できるでしょう。

境内には全国でも珍しい髪(カツラ)の神様である「関神社」、戦争や天災を切り抜けてきた樹齢600年のイチョウが居ます。

近くには桜やモノレールで有名な飛鳥山公園に立ち寄るのもおすすめのコース。

御朱印、ご利益、御由緒、見どころ、アクセス情報を写真付きで紹介します。

王子神社の御朱印

御朱印

王子神社の御朱印

初穂料(値段)は「お気持ちで」。300円で問題ないかと思います。

シンプルな漢字で構成される王子神社ですが、個性的で躍動感溢れる書体で書いて頂きました。

「開運除災」と「元准勅祭社十社之内」の印。

王子神社の御朱印をいただける場所と時間

拝殿右側にある社務所にて。受付時間は9:00~17:00。

王子神社の社殿

王子神社のオリジナル御朱印帳は

東京十社専用御朱印帳があります。

オリジナルの御朱印帳はありません。

王子神社のご利益

開運厄除・子育大願

御祭神

  • 伊耶那岐命(いざなぎのみこと)
  • 伊耶那美命(いざなみのみこと)
  • 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
  • 速玉之男命(はやたまのおのみこと)
  • 事解之男命(ことさかのおのみこと)

王子神社の御由緒

歴史

詳細な創建年月日は不明ですが、鎌倉時代の康平(1058~1065年)の頃、源義経が奥州征伐した祭、慰霊祈願をして甲冑を納めたという記録が「新編武蔵風土寄稿」に残されています。

王子という地名は王子神社に由来おり、1322年(元亭2年)にこの地の領主であった豊島氏が、紀州の熊野三社から王子大神の分霊を移してきたのがはじまりとされています。

以来、熊野信仰の拠点として崇拝されるようになり、戦国時代は小田原北条氏が、江戸時代に入ると徳川家康が王子神社を将軍家祈願所とするなど、大切にされてきました。

1737年(元文2年)八代将軍吉宗は、王子神社のすぐそばにある飛鳥山を寄付。桜を植えて庶民の憩いの場にしました。飛鳥山は桜の名所として今でも多くの観光客で賑わっています。

明治時代に入ると天皇より「准勅祭社」に定められ、現在は東京十社の1つとなりました。

王子神社の見どころ

大鳥居

王子神社の大鳥居

正面には大鳥居。シンプルでスタンダードな明神鳥居です。

手水舎

王子神社の手水舎 王子神社の手水舎の近景

龍や鳳凰がいるわけではないのですが、「口が3つ」というのはなかなか珍しいです。

参道の様子

王子神社の参道の様子

他の東京十社に比べると敷地面積は狭いのですが、緑が多く全体的にゆとりのある造り。落ち着いた雰囲気の中で参拝できます。

境内はとても綺麗にされていて、とても気持ちが良いです。つい長居してしまいます。

狛犬

王子神社の阿形の狛犬・左側 王子神社の吽形の狛犬・右側

新しめの狛犬。わりとよく見かける現代っ子タイプです。

社殿(拝殿)

王子神社の拝殿

王子神社の社殿は、日光東照宮などと同じ権現造。拝殿・石の間(廊下的な)・本殿の3つのパーツが1つに合体している形です。

黒塗りが渋い社殿。正面の白い4本の柱に金の装飾が目立ちます。有名な神社(特に東京十社)は朱色と緑を基調とした色彩が多いので新鮮味があります。

王子神社の装飾

1945年(昭和20年)の戦災で社殿を焼失してしまいます。

1964年(昭和39年)、1982年(昭和57年)の2回の造営を経て社殿が再建されました。

王子神社の拝殿のアップ・装飾

石の間

王子神社の社殿・横から

社殿を横から。拝殿と本殿をつなぐ石の間

本殿

王子神社の本殿

お地蔵様

王子神社のお地蔵様

手水舎の斜め後ろ、看板に隠れて目立たない位置にお地蔵様と石碑が建っています。こちらもお参りしましょう。

王子神社のお地蔵様のアップ

王子神社の御神木・大イチョウ

王子神社の御神木と音無親水公園への下り坂

王子神社に参拝に訪れたなら、必ず見てほしいのが大きなイチョウの木。社務所の右側にある細い通路の先に居ます。

幹の周囲は5.2メートル、高さは24メートル以上の巨木です。幹に触ると迷いを浄化してくれると言われています。

王子神社が建てられたときに植えられたとすると、樹齢は約600年。戦争や災害によって周囲の木々が失われる中で生き延びた奇跡的な存在です。

王子神社の御神木の近景

王子神社の境内社・髪の神様

王子神社敷地内にある関神社の遠景

敷地内の西側。参道の左に駐車場があり、奥に見えるのが関神社です。

全国でも珍しい髪(カツラ)の祖神。

髪の祖神・関神社

王子神社敷地内にある関神社の全景

御祭神

蝉丸(せみまる)公

小倉百人一首に、蝉丸公が読んだ句「これやこの 行くも帰るもわかれては 知るも知らぬも逢坂の関」が収録されています。

その御神徳を敬仰する人達が「かもじ業者」を中心として江戸時代に祀られました。

「かもじ」とは、地毛の足りない部分を補うための添え髪・義髪のこと。

王子神社敷地内の関神社の髪の祖神の看板

「音曲諸芸道の神」「髪の祖神」と崇敬を集め、理容や美容、技芸上達にご利益があるとされています。

滋賀県大津の逢坂山には「関蝉丸神社」が祀られています。

拝殿と毛塚

王子神社敷地内にある関神社の拝殿

手水舎

王子神社敷地内の関神社の手水舎

石碑

王子神社敷地内の関神社の石碑

王子神社へのアクセス

最寄駅・電車での行き方

  • JR京浜東北線「王子駅」北口より徒歩3分
  • 東京メトロ南北線「王子駅」3出口より 徒歩3分
  • 都電荒川線「王子駅前」より徒歩5分
  • 「飛鳥山」より徒歩7分

王子駅から王子神社までの道順

王子駅の北口

王子駅の北口から出て左へ進むと「王子カルチャーロードギャラリー」と書かれたトンネルがあります。

王子カルチャーロード

このトンネルくぐって更に直進していくと「音無王子親水公園」があります。

音無親水公園

王子駅近く音無親水公園

御神木からルート

音無親水公園から王子神社へ続く階段

左手の階段を上っていくと、王子神社敷地内の御神木がある場所に繋がっています。

王子神社の御神木

正門からルート

正門から行きたい場合、上記の階段は無視して直進します。先に見える音無橋の上に階段を使って出た後、右折して行くと大鳥居の前に到着します。

王子神社の入り口・大鳥居の遠景

駐車場

境内東側。参拝者用駐車場が20台分あります。

王子神社の参拝情報

御祭神伊耶那岐命(いざなぎのみこと)
伊耶那美命(いざなみのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
速玉之男命(はやたまのおのみこと)
事解之男命(ことさかのおのみこと)
所在地東京都北区王子本町1-1-12 【地図を開く】
電話番号03-3907-7808 タップで発信
最寄駅JR京浜東北線「王子駅」北口より徒歩3分
東京メトロ南北線「王子駅」3出口より 徒歩3分
都電荒川線「王子駅前」より徒歩5分
「飛鳥山」より徒歩7分
御朱印あり。
初穂料: お気持ちで……
ご利益開運厄除・子育大願
例祭8月上旬(日曜日)
社務所9:00~17:00
公式サイト王子神社

東京十社へ戻る

北区の神社一覧へ戻る